デマこい!

「デマこいてんじゃねえ!」というブログの移転先です。管理人Rootportのらくがき帳。

2012-01-01から1年間の記事一覧

ライトノベルは中高生の読むもの?

最近、ライトノベルの定義論が活発です。

テレビ的にはブスよりも整形美人のほうがマシ

※Twitterでつぶやいたネタを再編しています。 ※記事のタイトルがピーキーすぎるかもしれません。申し訳ありません。 ちきりんさんやハックルさん、あるいはシロクマ先生でも罪山さんでもいいや。有名ブロガーに呪詛を向けるのって、結局のところ嫉妬でしかな…

集う人々

※今回の記事は、まだ考えがまとまっていません。が、思いつきが新鮮なうちに残しておきたいので書き殴ってみます。誤字・脱字・冗長さをどうかご容赦ください。 発端は、柴那典さん( @shiba710 )のつぶやき: 先週くらいからずっと思ってたんだけど、東京…

“消費の時代”から“生産の時代”へ

ニコニコ動画やPixivなどの登場する“前”と“後”で、私たちの価値観は大きく変わってしまったようだ。「カッコよく 消費すること」が至上の価値だった時代から、「カッコよく 生産すること」が重視される時代になった。商品や情報をただひたすら飲み込むだけで…

EDH青黒感染デッキ《夜まといのヴェラ/Vela the Night-Clad》

(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); 突然だが、私はMagic: the Gatheringが好きだ。ボードゲームは私の趣味の一つだが、中学生時代にマジックにハマったことがすべての発端だった。何度かの卒業・中断期間を経て、社会人になったいまでも細…

ネット時代の人格管理(ペルソナ・マネジメント)

“PR”という業界がある。たとえばテレビに登場する政治家は、みんなスーツの選び方が似ているし、エキセントリックな恰好をする人は滅多にいない。セリフや口調も、判を押したようにそっくりだ。日本国民の多様性を正しく反映しているのなら、一人ぐらいス…

スティーブン・キング『THE MIST』感想

(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); 「原作厨」という言葉がある。小説やマンガなどが原作の映像作品を観たときに、原作とのわずかな差異も許さない。そういう原作至上主義者のことを「原作厨」と呼ぶ。私も宮部みゆきの某作品の映像版を見…

普段ウイスキーを飲まない人にお勧めのシングルモルト

(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); 突然だが、私はシングルモルトが好きだ。今回は初心者のためのシングルモルト・リストを作ってみたい。 ※シングルモルトって? ウイスキーのなかでも、スコットランドの蒸留所で作られ、それぞれの蒸留…

私が好きな人の9の特徴

(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); 私は、友人に恵まれています。 私は友だちが多いほうではありません。しかし、みんな素晴らしい人ばかりです。今回はそういう“私の好きな人”の特徴を9つ挙げてみようと思います。 1.好奇心が旺盛 世の…

『となりの怪物くん』と女の子の魔法

女の子の物語では「魔法が解ける」というモチーフが重要になりがちだと、私は以前から考えていた。もう少し一般化して「越えたら戻れない点を越える」と言ってもいいだろう。そういえば『オペラ座の怪人』にはPoint of No Returnという劇中歌があった。 で、…

なぜネット上の“すごい人”に嫉妬するのか

木から落ちたことがある。 小学一年生にとって唯一絶対の正義は足の速さあり、運動神経の良し悪しがクラス内でのヒエラルキーを決していた。絶望的なまでに足の遅かった私は、しかし木登りだけは誰にも負けなかった。誰もが怖がるような細い枝の先へ、大人た…

アニメ『新世界より』が不穏すぎて面白い件

アニメ『新世界より』は不穏な空気を漂わせる演出が私好みで、とても面白い。日常の裏側でなにかとんでもなく醜悪でひどいことが起こっている……忍び寄るような恐怖感がとてもいいのだ。 この作品が物語に引き込むフックとして利用しているテクニックは、たぶ…

働くのが怖かった。

15歳だった。私の通っていた高校は自由な校風が“売り”で、制服さえも無かった。生徒手帳には「アルバイトは“推奨しない”」という控えめな言葉が書かれていて、多くの生徒が勉強そっちのけで働いていた。ユニクロを脱ぎ捨てて、ブランドものに着替えるためだ…

「そんなの知らないよ」と彼女は

(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); 「どうやって生きていけばいいだろう」と彼は言った。「学歴もなければ大した職歴もない、ぼくらのような人間はどうやって生き残ればいいだろう」 京都、三条河原町。最近できたばかりのつけ麺屋に、友…

「あんたバカだな」では反論にならないという話

先日の夜、医療系の若い研究者と喋っているうちに、なぜか原発事故の話になった。私よりも年上だけど、経歴から言えばまだ学生と大差ない。 彼からすると、世間の人々があまりにも「バカ」に見えてしまうらしい。テレビに不安を煽られて、知識不足のまま間違…

行きたくもない飲み会に行きますか?

行きたくもない飲み会に行く人がいると知って驚いた。サラリーマンではない、大学生の話だ。誘いを断ったら印象が悪くなるのではないか、次回から誘ってもらえなくなるのではないか……。そんな不安にかられて、気分が乗らないときでも飲み会に参加してしまう…

普通をやめよう、生きるために

トム・クルーズ、オーランド・ブルーム、キーラ・ナイトレイ。ハリウッドのスターには、学習障害の人が多い。歴史を紐解いてみれば、トーマス・エジソン、レオナルド・ダ・ヴィンチ、アルベルト・アインシュタイン等々……。驚くほどたくさんの偉人たちが、学…

アニメ『TARI TARI』と“日常系”の新地平

夏アニメの『TARI TARI』が最終回を迎えた(※ニコニコ動画公式配信) 見始めたばかりのころはあまり興味をひかれなかったけれど、ぐいぐい引き込まれて最後まで見てしまった。制作会社のP.A.worksはテレビドラマのような作品作りに定評がある。『TARI TARI』…

裸の王様の教訓は?

「特上の服をお持ちしました」と仕立て屋は言った。「ですが、この服には少々問題があるのです。バカには見えないのでございます……」 『裸の王様』といえば、誰もが知っているおとぎ話だ。王様をはじめ、バカだと思われたくない大人たちは服が見えるふりをす…

批評屋が嫌い(だった)

中学生ぐらいまで、批評屋が嫌いだった。 映画や小説を批評するのみならず、それでメシを食っている人が嫌いだった。 批評家ではない。他人の創作物に“タダ乗り”してカネを稼いでいるのが批評屋だ。作品に対する感想なら誰にだって書ける。感想は一人ひとり…

労働生産性を高める(?)たった一つの冴えたやり方

「朝謡は貧乏の相」という言葉がある。朝から謡を唄っているようなやつは貧乏になるという意味だ。しかし「貧乏暇なし」という言葉が教えるように、忙しい人=豊かな人だとは限らない。むしろ貧乏な人のほうが生活に追われて忙殺されてしまうのが現実だ。 日…

Rootportの創作物まとめ

※ブログで公開している作品を一覧にしてみました。 ※大きく三つのジャンル(一般小説、ライトノベル、二次創作)に分類しました。 ※我ながら「イケてるんじゃね?」とドヤ顔でお見せできる作品から、「あちゃーイマイチ……」と感じる作品まで、かなり玉石混交…

日本人が英語が苦手なのは使う機会がないから、という身も蓋もない話

海外で仕事をするときに、真っ先に必要な語学力ってなんだろう。 自分の意思を伝えるためのスピーキング能力だろうか、書類を読みこなすためのリーディング能力だろうか。これは英語圏に限った話ではない。海外に移住して働く場合から、出張ベースで業務をこ…

『さよならを言うのは』(5/5)

初回:『さよならを言うのは』(1/5) 前回:『さよならを言うのは』(4/5) ■校正中につき非公開■ ◆あとがきのようなもの◆

『さよならを言うのは』(4/5)

初回:『さよならを言うのは』(1/5) 前回:『さよならを言うのは』(3/5) 次回:『さよならを言うのは』(5/5) ■校正中につき非公開■ つづく→ 『さよならを言うのは』(5/5) .

『さよならを言うのは』(3/5)

初回:『さよならを言うのは』(1/5) 前回:『さよならを言うのは』(2/5) 次回:『さよならを言うのは』(4/5) ■校正中につき非公開■ つづく→ 『さよならを言うのは』(4/5) .

『さよならを言うのは』(2/5)

前回:『さよならを言うのは』(1/5) 次回: 『さよならを言うのは』(3/5) ■校正中につき非公開■ つづく→ 『さよならを言うのは』(3/5) .

『さよならを言うのは』(1/5)

前作:『ギムレットには早すぎて』 『さよならを言うのは』 一 けたたましい着信音に、意識が呼び戻される。携帯電話が枕もとで踊っている。八木忠政は跳び起きた。剣道場には布団が敷き詰められ、捜査員たちが死体のように転がっている。実りのない会議を終…

「初音ミクがわからない人」をどうするか

「初音ミクが分からない人」がいる。テレビに映った彼女を指さして「あんなののどこがいいんだ」と言い、100万回再生されたボカロ曲も(当然)知らない。しかし現在、日本のポップカルチャーは世界中で注目を集め、欧米はもとより、シンガポールやタイ、ベト…

最低賃金を2倍にすると何が起こるか

※この記事は移転先ブログ「デマこい!」に転載済みです。 さあ、新聞記者にはできないくらい突飛なことを書こう。学者にはできないぐらいバカげたことを考えよう。なぜなら私はブロガーだからだ。 想像してほしい。最低賃金を時給1,700円に引き上げて、アル…