前回に引き続き、画風プロンプトの効きを検証します。
今回のベースモデルは「ponyDiffusionV6XL」です。もとはマイリトルポニーのNSFW画像を作ることを目標に開発されたモデルデータらしいのですが、NSFW画像を出力する性能の高さから人気が爆発。現在では、SDXLのモデルデータのなかではAnimagine系と並ぶデファクトスタンダードの1つになっています。やっぱりエロは強い。
▼比較用・画風指定なし
具体的には以下の作例を確認してもらいたいのですが、pony系のモデルはAnimagine系に比べてクセが強く、プロンプトを効かせるのが難しいと言われています。今回の実験でも、ベースのponyDiffusionの画風の影響が強すぎて、プロンプトでの画風調整はあまり上手くいっていません。ponyの開発者は学習データセットの画像に1枚ずつ独自のタグ付けを行っており、いわゆる「Danbooru語」だけではモデルデータの実力を充分に引き出せないのです。
開発者は独自の基準で、学習データセットの画像の品質を「score_1~9」の9段階でランク付けしています。また、アニメ調の画像には「source_anime」というタグを、さらに画像の対象年齢に応じて「rating_safe」のようなレイティングのタグをつけたようです。そのため、pony系のモデルで画像を出力する際には、これらのタグを使いこなす必要があります。
今回の実験では上手く再現できなかった画風でも、このようなpony独自のタグを使うことで出せるものがあるかもしれません。
1.「abstract(抽象画)」
2.「art deco(アール・デコ)」
3.「art nouveau(アール・ヌーヴォー)」
4.「diorama(ジオラマ)」
5.「impressionism(印象派)」
6.「isometric(アイソメトリック)」
7.「ligne claire(リーニュ・クレール)」
8.「line art(線画)」
9.「minimalism(ミニマリズム)」
10.「mosaic art(モザイクアート)」
11.「nihonga(日本画)」
12.「oil painting(油絵)」
13.「pastel colors(パステルカラー)」
14.「photorealistic(フォトリアリスティック)」
15.「pixel art(ピクセルアート)」
16.「realistic(写実的)」
17.「sketch(スケッチ)」
18.「sumi-e(墨絵)」
19.「surreal(シュールレアリスム)」
20.「ukiyo-e(浮世絵)」
21.「watercolor(水彩画)」
22.「classic art(名画)」
23.「Renaissance(ルネサンス)」
24.「Baroque(バロック)」
25.「Rococo(ロココ)」
26.「neoclassicism(新古典主義)」
27.「Romanticism(ロマン主義)」
28.「Rembrandt(レンブラント)」
29.「Francisco Goya(ゴヤ)」
30.「Vincent van Gogh(ゴッホ)」
31.「Picasso Cubisme(ピカソ)」
32.「Fauvism(野獣派)」
33.「ink drawing(インク絵)」
34.「shading by pencil hatching shadow expression of fine line(デッサン)」
35.「colored_pencil(色鉛筆)」
36.「acrylic paint(アクリル絵の具)」
37.「gouache(ガッシュ)」
38.「millipen(ミリペン)」
39.「nib_pen(ニブペン)」
40.「graphite(グラファイト)」
41.「calligraphy brush(書筆)」
42.「copics(コピック)」