デマこい!

「デマこいてんじゃねえ!」というブログの移転先です。管理人Rootportのらくがき帳。

2013-12-01から1ヶ月間の記事一覧

【お知らせ】冬コミ参加します!『幻想銀座vol.2』31日西れ05b「ショボ〜ン書房」様に委託!

『幻想銀座vol.2』という合同誌で和風ファンタジー小説を書きました。

2013年に観たアニメ個人的まとめ

個人的には、アニメの技術の向上を実感した一年だった。 私はアニメを見るようになってから日が浅いが、それでも数年前に比べて映像が格段に美麗になっていると感じる。見るに耐えないほどの作画崩壊は滅多に起きなくなり、一昔前の劇場アニメと同じくらい緻…

最後までブログの記事を読んでもらう方法

結論から言えば、よく読まれるブログの記事は以下のような構成で書かれている。 この画像だけではなんのこっちゃ分からないので、順番に説明していこう。 ◆ 考えを言葉にしないのは、何も考えていないのと同じだ。誰からも読まれない言葉は、この世に存在し…

ネットの記事をクリックさせる魔法の言葉/いいタイトルをつけるには?

(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); ブログにせよ、ニュースサイトにせよ、記事のアクセス数を伸ばすには何が大切だろう? 内容の斬新さだろうか、それとも公式Twitterのフォロワー数だろうか。もちろんそれらも大切だが、何より大きな影響…

これからは、デカい「ビジネス」よりも小さな「商売」を。

いわゆる「社畜」と呼ばれる人たちの何が哀れかといえば、会社から無茶を言われたときに「そんなん言うならやめます」と言い返せないことだ。サービス残業のせいで恋人とデートに行けなくなり、強制的な飲み会のせいで欲しいDVDが買えなくなり、生まれたばか…

なぜ、物語は作られるのか。/母性をめぐる「3つの波」

それから、弟子たちがイエスに近寄ってきて言った。 「なぜ彼らに『たとえ』でお話しになるのですか」 そこでイエスは答えて言われた。 「あなたがたには天国の奥義を知ることが許されているが、彼らには許されていない。 おおよそ持っている人は与えられて…

映画『おおかみこどもの雨と雪』の母性信仰/子育ては1人では出来ません

※この記事は、書かれた当時のブログ記事の流行にのっとり、意図的に「毒舌」な書き方をしています。苦手な方はお読みいただかないことをおすすめします。 おおかみこどもの雨と雪 (角川文庫)作者: 細田守出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシン…

【お知らせ】電子書籍が出ます(出ています)

こんにちは、Rootportです。じつは2ヶ月くらい前からAmazonで電子書籍を発売していました。今回で通算11冊目のリリースです。今回はイラストレーターのらいらく様に表紙をデザインしていただきました。超かわいい! テンションあがる! 優しい劣性遺伝子作者…

【お知らせ】電子書籍が出ます(出ています)

こんにちは、Rootportです。じつは2ヶ月くらい前からAmazonで電子書籍を発売していました。今回で通算11冊目のリリースです。今回はイラストレーターのらいらく様に表紙をデザインしていただきました。超かわいい! テンションあがる! 優しい劣性遺伝子作者…

最低賃金を2倍にすると何が起こるか

さあ、新聞記者にはできないくらい突飛なことを書こう。 学者にはできないぐらいバカげたことを考えよう。 なぜなら、私はブロガーだからだ。 想像してほしい。最低賃金を時給1,700円に引き上げて、アルバイトにも社会保険や有給休暇を徹底し、サービス残業…

日本の酒から、世界の文化を想う。

日本は島国で、独特の文化を発展させてきたと言われる。ともすれば世界とは切り離された歴史を歩んできたと考えられがちだ。しかし、日本には日本酒があり、焼酎がある。これら「和酒」の存在は、日本が孤立しておらず、むしろ世界と盛んに文化交流をしてき…

「そんなの知らないよ」と彼女は

「どうやって生きていけばいいだろう」と彼は言った。「学歴もなければ大した職歴もない、ぼくらのような人間はどうやって生き残ればいいだろう」 京都、三条河原町。最近できたばかりのつけ麺屋に、友人とたむろしていた。 麺大盛り根菜チャーハンセットを…

お金で買っていいモノ、買ってはいけないモノ/『のんのんびより』第10話の感想

アメリカの小学校の話だ。 読書の習慣をつけさせる実験として、8歳の子供に本を1冊読むごとに2ドルを与えたという。 みなさんはこの実験をどう感じるだろう? 「読書の習慣が身につくなら、きっかけがカネでもいい」と考えるだろうか。それとも「読書は本来…

『凪のあすから』に描かれる21世紀の課題

アニメ『凪のあすから』がとても面白い。昭和のまま時間が止まったような港町が舞台のファンタジー。「海底の町」の子供たちが「地上の町」の学校に転校するところから始まる物語だ。P.A.worksとスタジオ・イースターの生み出す圧倒的な映像美は、言葉で説明…

「現代」を知るためにこれだけは読んどけっていうWikipediaの記事

(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); 日本で最初の神前結婚式は、明治33年(1900年)に東京大神宮で行われた。神道は日本古来の伝統的なものだと考えられがちだが、組織宗教として体系化されたのは明治以降だ。現代の私たちにとって当たり前…

日本人が苦手な議論。あるいは、いかにして民主主義は死に至るか。

日本人は議論が苦手だと言われている。が、これは「自分の意見をはっきり言わない」ぐらいに理解されている場合が多いようだ。議論の種類や方法について語られることは滅多になく、無遠慮な恫喝で他人を黙らせるのが「議論の上手い人」と見なされてしまう。 …

グローバル化・IT化はただの社会変化ではない、人類史上の大事件だ。

「紙の資料をエクセルへ打ち込むことに心血を注ぐ人がいる」という話をしたら、友人が飛びあがるほど驚いた。その友人は某ゲーム会社のクリエイターで、「んなもんコンピューターにやらせろよ」とすげない返事。はてな界隈にはSEや理系研究者が多いので、こ…

「大企業に入社して損をする生き方」を選ばせているのは誰か。/人生の教科書としての物語

最近見つけたこのエントリーがとても興味深かった。 ■英雄とは“あなた”のことだ 『千の顔をもつ英雄』 記事の後半はかなり専門的な内容になってしまうけれど、導入部分は必読だ。 いま日本で生きている人には、人生という大きな枠で考えたときにいま自分がど…

運動が社会を変えず権力に流されてしまう本当の理由

日本では、社会運動によって政治を変えづらいという。 原因は、おそらく日本的な排他性にあるだろう。いわゆる「ウチ・ソト」の感覚だ。 個々の政策への賛成・反対の立場が同じでも、他の部分に違いがある集団とは一緒に行動できない。倫理観や道徳観に違い…

学校の制服を無くせば差別は無くなる/諸悪の根源は学校教育で植え付けられる規範意識だ

今回の元ネタは、こちらの記事だ。 ■茶髪から見た差別社会日本 このエントリーの書き手は、生まれつき髪の毛が茶色いらしい。で、しばしば「黒髪のほうがいいよ」と言われる。これって差別じゃないの? というのがこの人の主張だ。この記事のコメント欄が笑…

ネットでは「誰が言ったか」よりも「何を言ったか」/匿名主義の信条

ブログを始めたとき、匿名で行こうと心に決めた。 経歴も肩書きも秘密のまま、どこまで行けるか試すことにした。理由は2つある。まず、ブログは共感と代弁のメディアだからだ。そして、ネットでは「誰が言ったか」よりも「何を言ったか」が大切だと信じてい…

だから、みんなブログ書こうぜ。

たとえば金曜日の夜、いつものように残業を終えて帰ろうとしたら、上司に呼び止められたとする。 「おい、○○くん。ちょっと一杯つきあえよ」 もちろん、あなたに断る権利はない。くたびれたスーツの中年男と一緒に、安っぽい居酒屋に連れ込まれる。そしてビ…