デマこい!

「デマこいてんじゃねえ!」というブログの移転先です。管理人Rootportのらくがき帳。

創作

有名な「あの物語」の続き

// ビジネス書などで、しばしば『三人のレンガ職人』という寓話が紹介されます。 ビジネスパーソンなら誰でも知っていて当然の、あまりにも有名な物語です。 ところで、あのお話に続きがあることをご存じでしたか? まずはストーリーをおさらいしましょう。 …

本日発売!『女騎士、経理になる。』ができるまで

// イラストレーターたちの間では、作業工程を公開しあう文化があるらしい。 アマチュア同士はもちろん、プロの「神絵師」がノウハウを伝授してくれる場合もある。こういう協力・共創の関係が、日本の豊かな二次元イラスト文化の源泉かもしれない。 mazikano…

『アナと雪の女王』と『ベイマックス』と神話

先日、『アナ雪』を観た。 びっくりするほど面白かった。 白状すれば、あまり期待していなかったのだ。というのも、飲み友達の野郎どもがディスりまくっていたからだ。本当、いい意味で裏切られた。まあ、あの男どもが『アナ雪』をディスりつつ『ベイマック…

「心の理論」と物語の創作術

// 面白いお話を作るには、「心の理論」に精通している必要があるのではないかと最近よく考える。生得的なものであれ、後天的なものであれ、他人の外観から内面を推測する能力に優れていないと、お話作りは難しい。そういう能力をただ持っているだけでなく、…

見なきゃ損!クルマ映画の金字塔『ワイルドスピード』

先日、ひさしぶりに『ワイルドスピード』の第1作を見た。正直、目を疑うほど驚いた。ハリウッドのお約束からすれば、わりと滅茶苦茶な脚本だ。なのに、しっかり面白い。初めて見た高校生のころは分からなかったけれど、この映画の脚本は研究する価値がありそ…

『女騎士、経理になる。』第1巻発売!店舗特典もあるよ!

2月24日(水)『女騎士、経理になる。』コミックス第1巻が発売されます! デンシバーズで連載した原稿に加えて、以下の内容を収録! ・書き下ろし「女騎士でも屈しない会計講座 (全5回)」 ・巻末おまけマンガ「オークさん (全4ページ)」 かなり豪華な内容に…

女騎士、経理になる。/第1話「フライド・コカトリス」(3)

────────── ▼最初から読む▼前回▼次回 ▽プロローグ▽第1話「フライド・コカトリス」▽第2話「ガバメント・オブリゲーション」▽第3話「リテラシー」▽第4話「ウェル・シェイプト・カップ」▽第5話「プライス・オブ・ライフ」 ────────── 黒エルフ「25万Gであ…

女騎士、経理になる。/第1話「フライド・コカトリス」(2)

────────── ▼最初から読む▼前回▼次回 ▽プロローグ▽第1話「フライド・コカトリス」▽第2話「ガバメント・オブリゲーション」▽第3話「リテラシー」▽第4話「ウェル・シェイプト・カップ」▽第5話「プライス・オブ・ライフ」 ────────── 女騎士(結局、言われ…

女騎士、経理になる。/第1話「フライド・コカトリス」(1)

──────────▼最初から読む▼前回▼次回 ▽プロローグ▽第1話「フライド・コカトリス」▽第2話「ガバメント・オブリゲーション」▽第3話「リテラシー」▽第4話「ウェル・シェイプト・カップ」▽第5話「プライス・オブ・ライフ」▽第6話「エクイティ」▽第7話「ブ…

女騎士、経理になる。─プロローグ─

// 魔王「勇者よ、我が軍門に下れば世界の25%をやろう」勇者「なぜ25%なんだ?世界の半分じゃないのか?」魔王「贈与税の最高税率が50%だからだ」勇者「贈与税」魔王「お前に世界の半分を贈与しても、お前の手に渡るのはそのさらに半分だけ。残りは国税庁…

ものを作るって楽しい。/コミケ参加します。8/15西え12b

コミックマーケット86に、ラノベ同人誌「幻想銀座」で参加します。8月15日、東京ビックサイトの西館え‐12bで配布予定です。今回は3つのキーワード「水」「探す」「悪徳」をテーマに、集まったクリエイターで好きなものを作ろうという企画でした。 企画の一…

【小説】ライフハッカーズ ─はてなの住人─

専門学校のAMGが、小説投稿サイトを開設したそうです。さっそく、昔書いたきりどこにも行き場所がなくなっていた原稿を投稿してみました。 ■Lifehackers ─はてなの住人─ ※ラノベではない、かな? もしも「続きを読みたい!」という方がいたら、残りの原稿も…

物語の作り方/感動させる技術

(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); 誰もが「物語」を求めている。 スティーブ・ジョブズの魅力的なプレゼンには、「三幕構成」という作劇法が応用されていたという。iPhoneが一台あれば映画を作れる時代だ。今ほど「物語」が求められてい…

映画脚本とゲームシナリオのちがい

映画脚本とゲームシナリオのいちばんの違いは、ランダム・エンカウントを認めるかどうかだと思う。 ゲームは、映画や小説、マンガとは違う。シナリオ上の違いをあげればキリがないが、しかし、いちばん大きな違いは、ランダムで生じるエピソードに対する許容…

知識ゼロから学ぶ簿記のきほん Ep.02 (2)/減価償却って、なんだ?

※中高生・就活生・簿記を勉強しないまま大人になってしまった社会人の方に向けた記事です! ※間違い等お気づきの点があればご教授ください。 第1話: 知識ゼロから学ぶ簿記のきほん/おこづかい帳と簿記はなにが違うのか 前:知識ゼロから学ぶ簿記のきほん E…

知識ゼロから学ぶ簿記のきほん Ep.02 (1)/なぜ任天堂は“赤字”でも倒産しないの?

※中高生・就活生・簿記を勉強しないまま大人になってしまった社会人の方に向けた記事です! ※間違い等お気づきの点があればご教授ください。 第1話: 知識ゼロから学ぶ簿記のきほん/おこづかい帳と簿記はなにが違うのか 次:知識ゼロから学ぶ簿記のきほん E…

サスペンス、ミステリー、サプライズ。

友人にプロットを読んでもらったら「結末で拍子抜けした」と言われてしまった。 私としては今までの伏線がすべて回収されて全身鳥肌にさせるシーンのつもりだった。二週間くらい色々と考えていて、ようやく解答(?)みたいなモノに行き着いた。 状況が「深…

アニメ『新世界より』が不穏すぎて面白い件

アニメ『新世界より』は不穏な空気を漂わせる演出が私好みで、とても面白い。日常の裏側でなにかとんでもなく醜悪でひどいことが起こっている……忍び寄るような恐怖感がとてもいいのだ。 この作品が物語に引き込むフックとして利用しているテクニックは、たぶ…

Rootportの創作物まとめ

※ブログで公開している作品を一覧にしてみました。 ※大きく三つのジャンル(一般小説、ライトノベル、二次創作)に分類しました。 ※我ながら「イケてるんじゃね?」とドヤ顔でお見せできる作品から、「あちゃーイマイチ……」と感じる作品まで、かなり玉石混交…

『さよならを言うのは』(5/5)

初回:『さよならを言うのは』(1/5) 前回:『さよならを言うのは』(4/5) ■校正中につき非公開■ ◆あとがきのようなもの◆

『さよならを言うのは』(4/5)

初回:『さよならを言うのは』(1/5) 前回:『さよならを言うのは』(3/5) 次回:『さよならを言うのは』(5/5) ■校正中につき非公開■ つづく→ 『さよならを言うのは』(5/5) .

『さよならを言うのは』(3/5)

初回:『さよならを言うのは』(1/5) 前回:『さよならを言うのは』(2/5) 次回:『さよならを言うのは』(4/5) ■校正中につき非公開■ つづく→ 『さよならを言うのは』(4/5) .

『さよならを言うのは』(2/5)

前回:『さよならを言うのは』(1/5) 次回: 『さよならを言うのは』(3/5) ■校正中につき非公開■ つづく→ 『さよならを言うのは』(3/5) .

『さよならを言うのは』(1/5)

前作:『ギムレットには早すぎて』 『さよならを言うのは』 一 けたたましい着信音に、意識が呼び戻される。携帯電話が枕もとで踊っている。八木忠政は跳び起きた。剣道場には布団が敷き詰められ、捜査員たちが死体のように転がっている。実りのない会議を終…

『砂埃に浮かぶ孤島』

『砂埃に浮かぶ孤島』 Rootport 著 頭から尿をかけられた。 わざわざ脚立を持ち出して、男はファスナーを下した。ほかの男たちがゲラゲラと笑う。椅子に縛りつけられたまま、明はじっと部屋の奥をにらみつけていた。こめかみの切り傷に生ぬるい液体がしみた…

『バブリィ・おやつ・デリバティブ』

本作は『知識ゼロから学ぶ簿記のきほん』のスピンオフです。 「先生!」とケイリちゃんは手をあげた。「おやつを三〇〇円まで持って行ける権利を、証券化してもいいですか?」 五年生の全員が体育館に集まっていた。 先生たちは気が早い。まだ九月になったば…

『ギムレットには早すぎて(4)』

「ギムレットには早すぎて(1)」 「ギムレットには早すぎて(2)」 「ギムレットには早すぎて(3)」 ■現在校正中につき、非公開■

『ギムレットには早すぎて(3)』

初:「ギムレットには早すぎて(1)」 前:「ギムレットには早すぎて(2)」 次:「ギムレットには早すぎて(4)」 【3】 「いつになったら、息子を返していただけるんですか」 彼女の頬はげっそりと痩けていたが、口ぶりはしっかりしていた。嵐のあと――…

『ギムレットには早すぎて(2)』

前:「ギムレットには早すぎて(1)」 次:「ギムレットには早すぎて(3)」 【2】 日没と同時に降り出した雨は、深夜になっても止む気配がなかった。 雲の上で誰かが雑巾を絞っているような、ぽたぽたと歯切れの悪い降り方だ。どうせなら、ガソリンスタ…

『ギムレットには早すぎて(1)』

【1】 夜の電話は、悪い知らせだ。 三十年もこの仕事をしていれば、その程度の勘は働く。眼を開けると、カーテンの隙間から漏れた光が天井に縞模様を描いていた。携帯電話の赤と緑が点滅している。バイブレーションのくぐもった音が、枕元で急き立てる。液…