デマこい!

「デマこいてんじゃねえ!」というブログの移転先です。管理人Rootportのらくがき帳。

2012-03-01から1ヶ月間の記事一覧

リア充になりたい新入生のための友だち作成術

注意したいのは、飲み会のコールをいくら知っていても「リア充」にはなれないということだ。どんなに顔が広くても、薄っぺらな人間関係ではリアルライフは充実しない。人生を豊かにしてくれるのは、深いきずなで結ばれた友人たちだ。たしかに社交的であるに…

過剰サービスの国

沈まぬ太陽〈1〉アフリカ篇(上) (新潮文庫)作者: 山崎豊子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2001/11/28メディア: 文庫購入: 7人 クリック: 181回この商品を含むブログ (224件) を見る 飛行機に乗ったときにいつも感動するのは、フライトアテンダントのサービ…

サラリーマンに世界は救えない/なぜ和製ゲームの主人公は少年ばかりなのか

(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); マリオがコインを集め、勇者が魔王を討伐していたころ、日本はたしかにゲーム業界のトップに君臨していた。けれど現在では、販売本数も開発規模も海外のパブリッシャーに圧倒されつつある。かつてはクソ…

いまの日本なんか棄ててしまえ/英国の消費税が高いわけ

日本人は「食って・寝て・産み・育てる」というヒトの根源的な活動について議論を深めたほうがいい。色々な人が「新しい生き方」について語っているけれど、インテリたちの理想論って感触がすることもしばしばだ。夢や理想にゃ手は届かないがしょせんはボク…

物価が高いのは「いいこと」だとイギリスで体感した

(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); ロンドンに行って驚いたのは「田舎」だったことだ。新宿や丸の内、あるいは北京のような摩天楼は見あたらない。もちろん高層ビルはあるにはある。けれど、ぱらぱらと分散しているのだ。世界を代表する大…

SFは時代を映す鏡たりえるか/ウィリアム・ギブスン『ニューロマンサー』感想

(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); 世界を変えてしまう作品というものがある。どんなジャンルであれ、創作物は先行作品を踏み台にしながら発展していく。しかし時々、以前の作品から一段飛ばし、二段飛ばしで進んだ作品が登場する。すると…

問題解決できる人がやる気を失うという問題/ラノベで学ぶ日本の農政

のうりん 3 (GA文庫)作者: 白鳥士郎,切符出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ発売日: 2012/03/16メディア: 文庫購入: 7人 クリック: 97回この商品を含むブログ (32件) を見る 抱腹絶倒のライトノベル『のうりん』シリーズは、「農業系学園ラブコメ…

50年後に無くなってそうな業態No.1は……

フィッシュ&チップスは産業革命の象徴だ。蒸気船や冷蔵庫が生まれるまでは、新鮮な白身魚をロンドンまで安定供給できなかった。フィシュ&チップスは新聞紙にくるまれて売られているけれど、そもそも新聞は産業革命以後に生まれたモノだ。産業革命とは、つ…

カネ持ちにカネを配るな/年金の受給年齢引き上げや増税の前にすべきこと

そもそも年金制度は、高齢により自活できなくなった人のためにある。ヒトは誰でも歳をとる。老いたら死ぬしかない社会は、絶望しかない社会だ。治安の観点からも社会福祉は大切だ。しかし裏を返せば、「自活できる老人」へと年金を支払うのは、正義にもとる…

Facebookは共感装置の夢を見るか?/いま読みかえすフィリップ.K.ディック

アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229))作者: フィリップ・K・ディック,カバーデザイン:土井宏明(ポジトロン),浅倉久志出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1977/03/01メディア: 文庫購入: 70人 クリック: 769回この商品を含むブログ (422…

なぜクローン人間を作ってはいけないのか

(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); 「被害者のいる犯罪は刑法で裁かれる」という話を斎藤健二さんがつぶやいてらっしゃった。 また、たとえ被害者がいなくても「倫理を守るのが法、特に刑法の任務である」というリーガル・モラリズムとい…

権利を主張するのは義務を果たしてから? またご冗談を……。

(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); こちらの記事になんだか違和感を覚えた。育休フィーバーの影で犠牲を強いられる“正直者”たちの鬱屈 http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20120229/229264/現在、多くの企業で育児休暇制度が…

テレビを捨てよ町へ出よう!/日本の中高年がすべきこと

私の自宅にはテレビがない。ハッキリ言って退屈だからだ。 どのチャンネルを回しても、まるで金太郎あめのように同じような番組ばかりが流れている。ニュースも娯楽もパソコンが一台あれば充分で、世間の動向を知りたければ新聞を何紙か比較したほうが効率的…

若者にハングリー精神を求めるなんて愚の骨頂/日本の閉塞感を打破する秘策とは?

(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); 偉い人たちが考えている:「日本企業がiPhoneやFacebookのような製品・サービスを生み出せず、サムソンに大敗するのはなぜだろう?」そして3秒後にこう答える。「最近の若者にハングリー精神が足りない…

「批判する人」って、まじダサい。/「批判される人」になろう

(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); 世の中には2種類の人間がいる。「批判する人」と「批判される人」だ。イラストや映像、あるいはパフォーマンス――手法は問わず、「自己表現」の得意な人がいる。そういう人はファンとアンチを獲得しなが…

「自分のイメージ」よりも「他人からのイメージ」のほうが大切、かも。

「自分から見た自分」と「人から見た自分」はしばしばズレる。というか十中八九、一致しない。私たちが抱いている「自分のイメージ」は当てにならない。周囲のイメージを変えていく必要があるけれど、いまのイメージを利用していくのも大事だ。 こんなことを…

知識ゼロから学ぶ簿記のきほん(4)/カオル先輩のこたえ

※中高生・就活生・簿記を勉強しないまま大人になってしまった社会人の方に向けた記事です! ※間違い等お気づきの点があればご教授ください。 第1回:知識ゼロから学ぶ簿記のきほん/おこづかい帳と簿記はなにが違うのか 前回:知識ゼロから学ぶ簿記のきほん…

知識ゼロから学ぶ簿記のきほん(3)/売掛金のゆくえ

※中高生・就活生・簿記を勉強しないまま大人になってしまった社会人の方に向けた記事です! ※間違い等お気づきの点があればご教授ください。 第1回:知識ゼロから学ぶ簿記のきほん/おこづかい帳と簿記はなにが違うのか 前回:知識ゼロから学ぶ簿記のきほん…

ソーシャル時代のトゥルーマン・ショー/退屈な日常にさよならを

※映画『トゥルーマン・ショー』のネタバレを含みます。 人生はおおむね平凡で、窮屈で、退屈だ。 たとえば寝不足の朝、あなたが駅のエレベーターに駆け込もうとしたら、先に乗っていた男子高校生に目の前でドアを閉じられてしまう。おかげで一本逃し、10分後…