女騎士、経理になる。／第2話「ガバメント・オブリゲーション」(9)

▽プロローグ
▽第１話「フライド・コカトリス」
▽第２話「ガバメント・オブリゲーション」
▽第３話「リテラシー」
▽第４話「ウェル・シェイプト・カップ」
▽第５話「プライス・オブ・ライフ」

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司祭補「う～ん、よく分からないんだけどぉ…彼女たちはわたしを騙したことになるのかしらぁ？」頭取「…は？」財務大臣「ご真意を測りかねますが…？」
— Rootport (@rootport) 2015, 8月 31

財務大臣「司祭補さまを騙そうとしたことは明白です。この者たちは自らの身分を隠して──」司祭補「隠すもなにも、わたしは彼女たちの身分を訊いてないわよぉ？」財務大臣「へ？」司祭補「訊かれなかったから、答えなかった。それだけでしょう？わたしを騙したことにはならないはずよぉ？」
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司祭補「うふふ、こんなお話をご存知かしら。帝都の大商店街に、最近、腕のいい理髪外科院ができたそうよ」ショタ王「理髪外科院？」財務大臣「平民が髪を切る場所でございます」司祭補「そちらのみなさんはご存知よねぇ？」女騎士「は、はい」頭取「私もそこで髪を切りましたが…？」
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司祭補「その理髪外科院は、帳簿を上手く付けられずに困っていたの。だから２組のお客さまに、記帳を手伝ってもらったのよ〜」頭取「は、ははは…さようでございますか」ﾀﾞﾗﾀﾞﾗ女騎士「？」司祭補「片方の客は、みごとに帳簿の間違いを見つけてくれたわ。だけど──」
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司祭補「だけど、もう片方のお客さまはお金を騙し取ろうとしましたの。帳簿の知識がない相手なら、簡単に騙せると思ったのでしょうねえ。そうですよね、頭取さん♪」頭取「う、うう…」黒エルフ「いったい何の話…？」女騎士「分からん。なぜ司祭補さまは理髪外科院のことを知っているんだ？」
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司祭補「侍女さぁん、あの香炉を持ってきてくださいまし」侍女「はい、ただいま」女騎士（あの侍女、どこかで見覚えが…）司祭補「…このお香の煙は、お祈りの力を強めて、魔法をうまく使うために必要なものですわ」ショタ王「そういえばあなたは魔術の心得があったな」財務大臣「まさか…」
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司祭補「このお香のニオイに覚えはなくて？」ﾌﾜｯ女騎士「こ、このニオイは！」黒エルフ「理髪師がつけていた香水のニオイだわ！」司祭補「実際には香水ではなくて、衣服に染み込んだお香のニオイだったわけ。うふふ、もう分かったかしら？」女騎士「…なるほど、そういうことだったのか」
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女騎士「大商店街で買い物をしているときに、尾行の気配を感じた。あれは司祭補さまが差し向けた者だったのですね」司祭補「ごめんなさいね、身辺調査をさせてもらいましたぁ」女騎士「これでハサミの謎も解けた」黒エルフ「どういうこと？説明しなさいよ！」女騎士「まだ分からないのか」
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女騎士「あの理髪師は、司祭補さまご自身だったのだ」黒エルフ「へ？」女騎士「司祭補さまが使える魔法は、幻惑系ですね？」 ──ﾎﾞﾌｯ!! 理髪師「正解っ！ワタシは変身魔法が使えるのよぉ！」財務大臣・頭取「なっ…!?」侍女「司祭補さま、はしゃぎすぎです」
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女騎士「そして、そちらの侍女さんが理髪外科院の女中の正体ですね」侍女「はい、お世話になりました」女騎士「侍女さんも変身魔法が？」理髪師「いいえ、あれは特殊メイクよぉ」黒エルフ「特殊メイク」理髪師「ワタシのメイクの技術は魔法じゃないわ。ほ・ん・も・の♪」黒エルフ「本物」
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頭取「う、うぅ…」ｶﾞﾀｶﾞﾀ… 財務大臣「なぜ、こんな手の込んだことを…？」理髪師「どんな方が仲介業者に立候補したのか、ワタシの目で直接拝見したくなったのよぉ～」 ──ﾎﾞﾌｯ司祭補「騙すようなことをしちゃってごめんなさいね」女騎士「私たちはかまいません。ですが…」
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女騎士「ですが、頭取さんの様子が…」頭取「も、申し訳ございませんっ!!」ｶﾞﾊﾞｯ司祭補「あらあら、頭を上げてくださいな」頭取「滅相もございません！よもや司祭補さまだとは気づかず、あのような無礼の数々──！精霊教会にいくらでも寄付いたします！どうかお目こぼしください！」
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司祭補「お金は要りませんわ」頭取「そんな…では、命で償えと…？」ｼﾞﾜｯ司祭補「それも結構です。変身して正体を隠していたのはわたしのほうですもの。どんな不敬な態度もお許ししますわ」頭取「ご、ご慈悲に感謝いたします！」司祭補「ですが、仲介業者の件は諦めてくださいな」
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財務大臣「司祭補さま、よろしいのですか!? 港町の銀行は不良債権も多く、職員同士の情報伝達も不充分で──」司祭補「あらあら、まあまあ。カン違いしないでくださいな」財務大臣「か、カン違い…？」司祭補「わたしは帝都の銀行が信用できないから、仲介を依頼しないのではありません」
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司祭補「そちらのお２人が信用できるからこそ、ぜひ仲介をお願いしたいと考えているのです」財務大臣「し、しかしながら…」司祭補「それとも大臣さん。あなたには帝都の銀行が仲介業者に選ばれないと困る事情でもあるのですかぁ？」財務大臣「ぐっ…」ショタ王「大臣、どうした？顔が青いぞ」
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ショタ王「国債購入の仲介をどこに依頼するのかは精霊教会が決めることだ。司祭補さまが港町の銀行を選んだのだから、それでいいだろう？」財務大臣「お、おっしゃるとおりです…」頭取「う…ううっ…」ｼﾞﾜﾜ… 司祭補「では、今後ともよろしくお願いしますわぁ」女騎士・黒エルフ「はい！」
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ショタ王「さてと、これで話はまとまったな。またしてもぼくが事態を丸く収めてしまった！」財務大臣「さ、さすがは機略縦横たる国王陛下…みごとなご采配でした…」黒エルフ「はぁ？あんた何にもしてないじゃない」女騎士「こら！口を慎め！」ショタ王「あはは！やはりお前たちは愉快だな」
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▼一週間後、港町──。馬ﾎﾟｸﾎﾟｸ… 女騎士「ようやく到着だ」黒エルフ「帰りはのんびりした旅で助かったわ」ﾜｲﾜｲ…ｶﾞﾔｶﾞﾔ… 女騎士「おや？広場に人が集まっているぞ」黒エルフ「広場脇の教会が取り壊されているわ。建て替えるのかしら？」
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女騎士「木造の古い建物だった。老朽化が進んでいたのだろう」黒エルフ「おふれ書きが出ているみたいだけど、読んでいく？」ﾜｲﾜｲ…ｶﾞﾔｶﾞﾔ… 女騎士「いや、あの人だかりでは読むだけで一刻はかかりそうだ。先に契約書を銀行に届けよう」黒エルフ「それもそうね」馬ﾎﾟｸﾎﾟｸ…
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▼港町の銀行、応接室──。幼メイド「だんなさまぁ～、お２人がお戻りになりましたぁ」女騎士「無事、仲介業者に選ばれたのだ」黒エルフ「ここに契約書面があるわ」銀行家A「お疲れ様です。お手柄ですね」銀行家B「お疲れ様です。お手柄ですね」一同「え…銀行家さんが２人!?」
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女騎士「まさか銀行家さんが双子だったとは知らなかったのだ…」黒エルフ「…待って。この匂いは？」ｸﾝｸﾝ銀行家B「あらあら、うふふ。バレてしまいましたかぁ」銀行家A「ちょっとイタズラして驚かせようとしたのですが…」銀行家B「お２人の目はごまかせなかったようですわね」ﾎﾞﾌｯ
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女騎士「司祭補さまがなぜこちらに？」司祭補「うふふ、銀行家さんとお喋りしていましたの♪」銀行家「古代期の精霊教会における思想潮流と表現技法の変遷について語り合っていました」黒エルフ「はぁ…？」司祭補「銀行家さんって物知りですのよ？神学校では古代期について教わりませんもの」
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銀行家「私もあなたほど話の通じる方にお目にかかるのは初めてです！見てください、この壺の細工を」司祭補「まあ！この絵、精霊の怒りを表していますわね。この幾何学模様は？」銀行家「精霊さまのモチーフです。この時期にはすでに偶像崇拝が禁止されていて…」司祭補「あらあら、まあまあ！」
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黒エルフ「まったくついていけないわ」女騎士「お話は結構なのですが、なぜ港町にいらっしゃるのでしょう？」司祭補「わたしは国債購入の担当者ですものぉ。仲介業者と意思疎通しやすい場所に引っ越すのは当然ですわ♪あなたがたと契約書を交わした翌日には帝都を発ちましたの」
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黒エルフ「早馬を使ったのね」司祭補「お２人より２日早く港町に到着しましたわ」女騎士「では、広場で教会を建て替えていたのも、司祭補さまのご指示ですね」司祭補「ええ、その通りですわ。…うふふ、かしこまった喋り方はやめてくださいな。いつもの女騎士さんの口調で結構です♪」
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女騎士「いつもの口調、ですか…？」司祭補「ダメかしら？わたしたち歳も近いし、お友達になれると思ったのですけれど…」女騎士「し、しかし…」黒エルフ「別にいいじゃない。気を遣うなんてあんたらしくないわ」司祭補ﾆｺﾆｺ女騎士「…わ、分かりまし──、分かったのだ！」
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司祭補「それにしても…この街の港には商船が多いのですわね」銀行家「華国などの南半球の国々との貿易の窓口ですからね」司祭補「軍艦は？」女騎士「この町のはるか北西、西岸港が新大陸への玄関口だ。軍艦はそちらに集まっているはずだ」司祭補「だからこの町では戦争の空気が薄いのですね」
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銀行家「戦争の空気ですか？」司祭補「出兵前の兵士たちや彼らを相手にした商売が見当たりませんわ。高額の給料を約束して募兵していると、帝都ではもっぱらのうわさでしたのに…」女騎士「たしかにこの町では傭兵もあまり見かけないな」黒エルフ「ていうか、司祭補さまはいやに戦争にご執心ね」
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司祭補「じつはわたし、この戦争を早く終わらせたいと思っていますの♪」銀行家「100年続いた戦争を、ですか？」黒エルフ「あんた、それ本気で言ってるの？」女騎士「…ふむ、何か理由があるのだろう」司祭補「ええ。時が来たら理由をお話しますわ。とにかく、わたしは戦争を終わらせたい」
— Rootport (@rootport) 2015, 8月 31

司祭補「国債購入の担当者に志願したのは、その第一歩ですわ！」女騎士「たしか、精霊教会の内部では疎まれる仕事だそうだな」司祭補「そして、お２人にもぜひ協力していただきたいと思っていますの～」黒エルフ「協力って、何に…？」司祭補「戦争を終わらせることに、ですわぁ～」
— Rootport (@rootport) 2015, 8月 31

司祭補「わたしたち３人の力で、100年続いた流血を止めて、この世界を救いましょう♪」黒エルフ「このあとお茶にしましょうみたいなノリで言うなよ」女騎士「世界を救う、か…。ひさしく忘れていた言葉だ」黒エルフ「精霊教会の人って世間知らずなの？そんな大それたこと、できるはずが──」
— Rootport (@rootport) 2015, 8月 31

司祭補「あらあら、わたしはダークエルフさんのセリフを覚えていますわよ～」黒エルフ「？」司祭補「正しい帳簿さえあれば世界だって救ってみせる…でしたっけ？」黒エルフ「あ、あれは比喩的な表現というもので…」ｱｾｱｾ
— Rootport (@rootport) 2015, 8月 31

女騎士「いいではないか。大願を持たぬ者は小事も叶えられん。大きな目標を持つのはよいことなのだ」黒エルフ「…わ、分かったわよ。しょうがないわね。ちょっとぐらいなら、協力してあげる」司祭補「あらぁ、ありがとぉ～！」ｶﾞﾊﾞｯ黒エルフ「ふがっ！お、大きい…く、苦し…」ﾌｶﾞﾌｶﾞ
— Rootport (@rootport) 2015, 8月 31

幼メイド「みなさん、なかよしさんです！」女騎士「心強い仲間が増えたな！」幼メイド「ところでだんなさま、先ほどれんらくがありました。おやくそくの品が届いたそうですよ？」銀行家「ハッ！そうでした、今日は名画『精霊降臨』が到着する予定で──」黒エルフ「…ちょっと待ちなさい！」
— Rootport (@rootport) 2015, 8月 31

黒エルフ「そ、その名画ついて一言あるんだけど…！」ﾌｶﾞﾌｶﾞ司祭補「うふふ～、これからもよろしくぅ♪」ｷﾞｭｰ幼メイド「だんなさま、急いだほうがよいのでは～？」銀行家「で、ですが…」黒エルフ「あんたも何か言いなさいよ！」女騎士「くっ…私は騎士だ！」黒エルフ「はぁ？」
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女騎士「たとえお前の頼みでも、わが主を裏切るわけにはいかん！」黒エルフ「何言ってんのよ！バカなの!?」女騎士「銀行家さん、ここは私に任せろ！」銀行家「では、失礼します…」黒エルフ「だから待ちなさいって！これ以上のムダ使いは許さないわよ！……こら、待てぇーっ！」ﾌｶﾞｰｯ
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▼帝都、銀行執務室──。頭取「くそっ、してやられた！」秘書「仲介業者の件、残念でした…」頭取「ボンクラのせがれが跡を継いだと聞いて、港町の銀行をあなどっていた。まさか、こんな結果になるとは…」秘書「あの銀行をこのままにしておくのは危険かと存じます」頭取「まったくだ」
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頭取「今は小さな銀行だが、この先どれほどの力を付けるか…。甘く見ないほうがいいだろうな」秘書「悪しき芽は小さいうちに摘み取れと言います」頭取「その通りだ。さいわい港町には我々の銀行の支店がある。すでに顧客もつかんでいる。もともと目障りな商売敵だったのだ…」
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頭取「女どもめ…必ず、あの町から追い出してやる！」秘書「ではさっそく、港町の銀行を取りつぶす施策立案を各部署に命じましょう」頭取「ふふふ…私に恥をかかせたことを後悔させてやるぞ！」
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▼帝都郊外、兵器試験場──。大砲ﾄﾞﾝｯﾄﾞﾝﾄﾞﾝｯ!! ショタ王「おおっ！見たか、大臣！あの距離の的を射貫いたぞ！」財務大臣「国王陛下は大砲がお好きでございますね」ショタ王「なんだその言い方は。まるでおもちゃに喜ぶ子供をあやすようではないか！ぼくは王さまだぞ！」
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ショタ王「あれが新しい戦艦に積まれる大砲なのだな？」武器商「さようでございます。人間国の最新兵器です」大砲職人「砲身の内側に『施条(ライフリング)』という溝を彫ってあります。それが弾丸に回転運動を与え、長射程でも精度が落ちないのです」ショタ王「すごい、すごいぞ！」
— Rootport (@rootport) 2015, 8月 31

海軍元帥「あの大砲なら、シーサーペントを船に近づかせることなく撃退できるでしょう」陸軍元帥「それだけではありません。巨人の投擲する石が届かない距離から陸地を砲撃できます」ショタ王「うむ、すばらしい大砲だ！」武器商「そのぶんお値段はかさみますが…」ショタ王「かまわん！」
— Rootport (@rootport) 2015, 8月 31

武器商「お気に召していただけて光栄です。では、増産をかけるよう申しつけます」ショタ王「楽しみにしているぞ！」ｷﾗｷﾗ武器商（フフフ…財務大臣さま、ありがとうございました）財務大臣（大したことではない）武器商（いえいえ、大臣さまのお口添えのおかげで儲けさせてもらいました）
— Rootport (@rootport) 2015, 8月 31

武器商（国王陛下にも新型の大砲を喜んでいただけたようですね）財務大臣（陛下も男の子でいらっしゃる。剣や大砲はお好きなのだ。…それより、分かっているだろうな？）武器商（もちろんですとも！キックバックの件ですね。国王陛下にご紹介いただいたご恩には、たっぷりお礼いたしますよ）
— Rootport (@rootport) 2015, 8月 31

武器商（しかし、武器商とは因果な商売ですよ。戦争が激しくなるほど儲かるとは）財務大臣（心にもないことを。…戦争が長引くほど、われわれの懐は潤う。景気は好転して、民草たちにも希望を与える。いいことづくめではないか？）武器商（ハハハ、まことにおっしゃるとおりでございます）
— Rootport (@rootport) 2015, 8月 31

ショタ王「おーい、２人とも何を話しているのだ？試射はまだ終わってないぞ！」財務大臣「はい、しばしお待ちください！」武器商（今のところは国王陛下も戦争継続を望んでおいでのようですね）財務大臣（当然だ。私がそのようにご助言さしあげているのだからな）
— Rootport (@rootport) 2015, 8月 31