アニメ『けものフレンズ』が話題だ。
ソシャゲとアニメのメディアミックスは難しく、成功例が少ない。アニメ化でこれほど話題をさらった作品は過去に例がない。また、アニメ放映開始時点でサービス終了しているという点も前代未聞だ。
では、ソシャゲとアニメのメディアミックス企画には過去にどんなものがあるだろう? そのうちソシャゲの売上という面で成功例と呼べるものはあるだろうか? また、『けものフレンズ』はどうしてサービス終了してしまったのだろう。『けものフレンズ』がサービスを再開する道はあるだろうか?
この記事では、まず過去のソシャゲアニメの歴史をふり返る。続いて、そのうち売上の面での成功例と呼べる4作品を取り上げる。『ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル』『アイドルマスターシンデレラガールズ スターライトステージ』『Fate/Grand Order』『Show by Rock!!』だ。
さらに『けものフレンズ』がどんなゲームだったのかをふり返り、私たちフレンズがこのゲームで再び遊べるかどうかを──つまりは、サービス再開の可能性について考えてみたい。
【2017/02/12 10:00 追記】
『スクフェス』『Fate』『Show by rock』のアニメは、いずれもソシャゲ「原作」ではないというご指摘をいただいていますが、その点は認識したうえで記事を書いています。「アニメ化を含むメディアミックス展開が明らかにゲームのヒットを牽引した例」ぐらいの書き方にしたほうが適切だったかも。
【2017/02/12 10:01 追記】
『スクフェス』の名称をひどく恥ずかしく誤字っていたので修正しました。シニタイ…
※記事は下に続きます。
■ソシャゲアニメ化の難しさ
ソシャゲのアニメ化の歴史は、おそらく『戦国コレクション』から始まった。本作は2012年4月~9月に放映され、独特の世界観がアニメオタクの間で話題になったと記憶している。また同年7月からは『探検ドリランド』のアニメが放映された。
とはいえ、この時代のアニメ化作品はMobageやグリー等のプラットフォーム上で展開しており、アニメ化が売上に結びついたかどうかを、外からは判断しにくい。DMMやAmebaのタイトルも同様だ。
(※この記事では、AppAnnieの売上ランキングの推移を参考にしている。したがって、主要な収入源がAppStore、GooglePlay以外のタイトルは捕捉していない点をご了承してほしい)
【2017/2/12 10:45 追記】
AppStoreとGooglePlayのタイトルを追っているという点で、この記事で扱うのは「ソシャゲ」ではなく「スマホゲー」と呼んだほうが正しいです。世間的には「ケータイで遊ぶアイテム課金型のF2Pゲーム」をまとめて広義の「ソシャゲ」と呼ぶケースが多いので、それに倣いました。
2013年は転換期であり、メディアミックスの一環としてアニメ化するソシャゲが増え始めた時期だ。特筆すべきは1月~3月に第1期が放送された『ラブライブ!』だろう。iOS版『スクフェス』はアニメ放送終了から間もない4月にリリースされ、大ヒットした。
忘れがちだが、『ラブライブ!』はアニメ第1期以前はそれほど強いIPではなかった。電撃G's magazineという強力な背景はあったものの、オタクのコンビニ・アニメイトでは棚のごく一部を占めるにすぎなかった。『ラブライブ!』が社会現象化するのはアニメ化以後だ。『スクフェス』はアニメから入ったファンを一網打尽にしたのだ。
この他にも、2013年4月~7月には『絶対防衛レヴィアタン』が、7月~9月には『ファンタジスタドール』が、それぞれアニメ化した。しかし『スクフェス』とは対照的に、どちらのタイトルも短命に終わってしまった。
2014年には、ソシャゲのヒット作のアニメ化が本格化した。4月からは『ドラゴン・コレクション』が放送開始。また10月からは『ガールフレンド(仮)』『神撃のバハムート』が放送された。
『ドラコレ』は1年間の放映スケジュールであり、また『バハムート』は劇場アニメのように高品質な作画がアニメオタクの間で話題になった。どちらもゲーム会社の資金力を見せつけるような作品だった。
ただ、これらの作品のアニメ化が売上に直結したかというと、微妙なところだ。
たとえばiOS版『ガールフレンド(仮)』の売上ランキング推移を見ると、アニメ放映期間中に順位が上昇しているわけではない。むしろ『ガルフレ(仮)』の場合、2013年~14年の年末年始にテレビCMを大量投下しており、そちらのほうが売上には好影響を与えたように見える。テレビCM以降、「くるぉおえるめぇぇるですおおおお」というコピペが一時的に流行した。
もちろん『ガールフレンド(仮)』がAmeba上でリリースされた作品であることを忘れてはならない。iOS版の売上ランキングには現れなくとも、Ameba上ではアニメ化によって大幅な売上増を経験していたかもしれない。しかしAppAnnieのデータでは、それは捕捉できない。グリーを主戦場とする『ドラコレ』、Mobageを主戦場とする『バハムート』でも同様だ。
いずれにせよ2014年のソシャゲ原作アニメは、売上に直結させるよりも「IPを育てる」ことが主眼だったと考えていいだろう。
この頃には、すでにアニメがゲームの売上に繋げにくいことが分かっていた。そのためソシャゲのアニメ化は、資金に余裕のあるパブリッシャーが、自社IPの裾野を広げることや、既存ユーザーへのファンサービスとして行うようになっていた。
■2015年、ソシャゲアニメ化の成功例
2014年10~12月には『Fate/Stay Night[UBW]』の1stシーズンが放映。翌年の2ndシーズンと『F/GO』大ヒットの布石となった。
2015年に放映されたソシャゲ原作TVアニメは、大きく4つ。1~3月に放映された『艦隊これくしょん』を筆頭に、『Fate/Stay Night[UBW]』2ndシーズン、『Show by Rock!!』、『アイドルマスターシンデレラガールズ』等、目立つ作品が多かった。総評として、アニメとゲームとのメディアミックスに成功していた年という印象がある。
たとえば『Fate/Stay Night[UBW]』の2ndシーズンは4~6月に放映され、最終回翌月の7月末にAndroid版アプリがリリースされた。リリース直後には不具合により長期メンテナンスを行ったにも関わらず、ユーザーは離れず、未だに売上ランキング上位の常連だ。
「Fate」は非常に息の長いIPで、かつて同人サークルだったTYPE-MOONの初の商業流通作品として2004年にスタートを切った。私自身は、2011~2012年にアニメ化された『Fate/Zero』でこの作品を知った。時間をかけてファンを増やし、とくに『[UBW]』の放送によってユーザーの熱量が高まりきったタイミングでアプリをリリースしたことになる。このことが、マーケティング用語でいう「忠誠心の高い顧客」を掴むことに繋がったのだろう。
【2017/02/12 10:04 追記】
「Fate」の説明に誤りがあったので修正しました。
同じことが、『アイドルマスターシンデレラガールズ』にも言える。本作は第1期が1月~4月に、第2期が7月~10月に放映された。そして最終回直前の9月に『デレステ』をリリースし、スマッシュヒット。もともとMobage版で遊んでいた人はもちろんのこと、アニメで「デレマス」の世界に親しんだ人から見ても、まさに「こんなゲームで遊んでみたい」と夢見ていたようなゲーム。それが『デレステ』だった。
4月~6月にアニメ第1期が放映された『Show by Rock!!』にも触れておこう。サンリオのメディアミックス企画としてスタートした『SB69』は、じつは当初あまりヒットしていなかった。2013年7月末にiOS版がリリースされて以来、売上ランキングでは1000位以下に埋もれていた。
ところが2014年6月末、Android版のリリースにあわせて大型アップデートを行い、順位が急上昇した。250位前後を推移するようになり、アニメ最終回を目前に控えた5月末にはiOSとAndroidでともに過去最高順位を獲得した。iOSは5月24日の26位、Androidは5月30日の47位である。
ここまでの経緯から、2つの事実が分かる。
まず第1に、ユーザーの熱量がいちばん高くなるのはアニメ最終回前後の1ヶ月だということだ。『スクフェス』にせよ、『F/GO』『デレステ』にせよ、最終回放映の前後1ヶ月以内にリリースされて成功を収めた。また、『SB69』の場合でも、売上ランキングで最高順位を記録したのは最終回の直前だった。
第2に、ゲームをリリースするならアニメ放映の「後」のほうがいいということだ。アニメ放映がゲームのリリースと同時期だったり、あるいはリリースから時間が経ってからアニメ化した場合、それは売上に直結しにくい。『SB69』は希有な例外だ。
考えてみれば当然で、F2Pのゲームでは「時間をお金で買う」ことが基本となる。したがって、最初期から遊んでいる古参ユーザーがいちばん有利になってしまう。
そのため、アニメを通じてゲームに興味を持っても、リリースから時間が経っていたら「遊んでみよう」とは思わない。先行プレイヤーに勝つにはかなりの課金を覚悟せねばならないからだ。逆に、アニメ放映中の作品のゲームがこれからリリースされると分かったら、「誰よりも先に遊んでやる」と決意するものだろう。
第1、第2の事実のどちらも、そもそもアニメがファンから愛されることが前提だ。
ネット上でよりたくさんの人々に話題にされ、多くの人によって二次創作される。そういう作品でなければ、ユーザーの熱量は高まらず、売上に直結させることは難しい。『ラブライブ!』『Fate』『デレマス』は、いずれもファンから深く愛されるIPだった。
もちろん、作画の品質や脚本の完成度が高いだけではネット上でバズる作品にはならない。
SNSでバズるためには、少なくとも2つの条件が必要だ。
1つ目の条件は、使い回しやすい定型的フレーズがあることだ。かつてニコニコ動画(β)で「うおっ、まぶし!」とか「やらないか」とか言っていた時代から、私たちは使い回しやすい定型フレーズを繰り返しコピペしてきた。このようなフレーズのある作品は、ミームとして強い感染力を持っている。近年では「淫夢語録」が代表的な例だろう。コピペしやすい定型文がなければ、ニッチなホモビデオがこれほどたくさんの人の目に触れることはなかった。
2つ目の条件は、キャラクターデザインが尖っていて、誰でも真似しやすいことだ。この点では『艦これ』が突出して優れている。誰の絵柄で描いても、黒いうさ耳リボンで連装砲をしたがえていれば島風に見える。そういう真似しやすいキャラが山ほど登場するのが『艦これ』であり、かつての『東方』だった。TwitterとPixivが一般化した時代には、こういうキャラクターの存在が重要なのだ。
恐ろしいことに、『けものフレンズ』は2つの条件のどちらをも満たしている。
「フレンズ語」の使いやすさは尋常ではなく、Twitterでは燎原の火の如く広まった。またキャラクターデザインも特徴的で、ピンと立った耳と水玉のスカートを描けば、誰の絵柄でもサーバルに見える。
今後のアニメ本編の展開にもよるが、『けものフレンズ』は「東方」「艦これ」に続くブームになる可能性も秘めている……そう言ったら、言いすぎだろうか?
■2016年以降のソシャゲアニメ
話を戻そう。
アニメ化の成功例が目立った2015年に比べると、2016年以降のソシャゲアニメはそれほど売上に直結するような結果を出していないようだ。2014年以前と同様、アニメは売上を直接増やすための手段というよりも、IPを育てるための手段として作られているように感じる。
2016年1月~3月には『ディバインゲート』が、4月~6月には『聖剣ケルベロス』が、そして10月~12月には『はがねオーケストラ』がそれぞれアニメ化された。グリー上で提供されている『聖剣』は不明だが、『ディバゲ』と『はがね』はAppAnnieから売上ランキングのデータを調べられる。
たとえば『ディバインゲート』の場合、アニメ放映期間中に売上ランキングが大きく動いた様子はない。むしろ、アニメ放映後には順位が乱高下するようになったように見える。
『はがねオーケストラ』はリリースからの日数が短いため、結論を出すのが難しい。が、リリース後すぐに500位前後で推移しており、少なくとも「儲かりすぎて笑いが止まらない」という状況ではなさそうだ。とくに1月は1000位台まで落ち込んでおり、かなり厳しそうに見える。直近では売上が持ち直してきているようなので、今後に注目したい。
『はがねオーケストラ』の場合、アニメ放映と同時の10月にアプリをリリースしている。先述のとおり、F2Pのゲームでは先行プレイヤー有利のため、ゲームはアニメの「後」に出したほうが効果的だと考えられる。『はがね』はリリースを急ぎすぎてしまったと言えるかもしれない。
そして2017年1月からは、3本のソシャゲアニメが放映されている。
まず『スクールガールストライカーズ』は、かつての『神撃のバハムート』や『ディバインゲート』と同様、IP育成を目的とした作品だと見なせるだろう。一方、『アイドル事変』は、『はがね』と同様に集客を目的とした作品だと見なせる。
一番よく分からないのが『けものフレンズ』だ。
本家のサービスがすでに終了しているにもかかわらず、『ケロロ軍曹』のキャラデザで『てさぐれ部』のスタッフが作るという、ある意味で「ガチ」な作品だ。ヒットを狙っていそうだけど、ヒットしたときに誰が一番儲かるんだろう? コレガワカラナイ……
【2017/2/12 13:25 追記】
アニメ版『チェインクロニクル』についての記述が抜けているという指摘をいただきました。マジでなんで抜けているんでしょうね……。過去記事を見れば分かるとおり、わりと好きなゲームだし東山奈央も好きです。が、なぜか記事執筆時には頭から抜けていましたorz
■『けものフレンズ』はどんなゲームだったか?
今は遊べなくなってしまった『けものフレンズ』だが、ネット上には膨大なプレイ動画が落ちている。これを見ると、『ドラゴンクエスト モンスターパレード』や『メルクストーリア』のようなラインストラテジーRPGだったことが分かる。
ブラウザ版『モンパレ』のリリースが2013年9月[1]、『メルク』は2014年1月[2]、アプリ版『モンパレ』が2015年6月だ[3]。『けものフレンズ』のリリースは2015年3月であり、3DCGのスマホゲームが増え始めたころだ。当時としては、たしかに『けものフレンズ』はやや古い形式のゲームだっただろう。しかし、特別陳腐には見えない。むしろ、ワイワイと喋りまくるキャラクターたちが魅力的な、楽しそうな作品に見える。
(※ちなみに、こういう横スクロールでキャラクターがパレードしていくゲームの元祖は何なのだろう? ゲーム史に詳しい方がいたら教えてください)
だが、売上ランキングを見ると、iOS、Androidのどちらでも苦しい戦いをしていたようだ。iOS版はリリース早々に500位を下回るようになり、Android版もその後を追った。ゲームとしては面白そうなので、別の部分、いわゆる「課金構造」に問題があったのではないかと私は想像している。
ここでは具体名を出さないが、めちゃくちゃ面白いゲームであるにもかかわらず、売上ランキングが伸び悩むタイトルは存在する。課金構造に問題があり、お金を払わなくても楽しめてしまうためだ。たとえば低レアリティのカードが充分に強いと、課金ガチャを回してまで高レアリティのキャラクターを入手しようとは思わない。もしかしたら『けものフレンズ』も、そういうゲームだったのかもしれない。
そしてサービス1周年を迎えた2016年3月末、『けものフレンズ』は完全無料化された[3]。F2Pゲームの場合、無料化は事実上の敗北宣言に等しい。それ以降はサービス終了する前提でしばらく運用を続けるという意味になる。1年間運用した結果、これ以上売上を伸ばすのは困難だと判断したのだろう。
中小ベンチャーなら、ゲームが赤字化した時点で一刻も早くサービスを終了しようとする場合も珍しくない。傷口が広がる前に、赤字を垂れ流すのを止めるためだ。中小企業は体力がないので仕方ないとはいえ、「プレイヤーを楽しませる」という視点では、やはり不誠実と言わざるをえない。
その点、ネクソンは黒字化の難しいタイトルでもきちんと1年間運用し、さらに無料化したあとも12月にサービス終了するまでプレイヤーが遊べるように公開していた。オンラインゲームの老舗らしい、誠実な対応だと言えるだろう。(※無料化を公表した3月の時点でアニメ化が決まったため、サービスを閉じるに閉じられなくなった……なんて大人の事情もあるかもしれない)
■『けものフレンズ』がサービス再開する可能性はあるか?
ネクソンの決算説明会で、CFOの植村士朗氏は『けものフレンズ』のサービス再開に否定的な見解を述べた[5]。まともなゲーム会社が「話題作り」のためだけにアニメ放映前にサービスを閉じるわけがない。
そもそも、「映像化プロジェクトの開始」と「完全無料化」は同時に公表されている。おそらく本当に、アニメがバズるとは考えていなかったのだろう。ゲームとしてはもう儲からないのでサービスを閉じるけど、キャラデザや世界観は悪くない。せっかくアニメ化の話があるのなら試しに進めてみようか……くらいの温度感だったのかもしれない。
先述のとおり、旧『けものフレンズ』は課金構造に問題を抱えていた可能性がある。たとえどんなに面白いゲームでも、儲からなければゲーム会社は運用を続けられない。旧『けものフレンズ』をそのままサービス再開する可能性は無いと考えていいだろう。
ゲーム版復活の可能性があるとすれば、『けものフレンズ』の人気が衰えない場合だ。使いやすい定型フレーズと二次創作しやすいキャラという点で、『けものフレンズ』にはオタクカルチャーの真ん中に登り詰めるだけのポテンシャルがある。もしも『東方』や『艦これ』と同じように愛される作品になれば、ゲーム会社としても放っておけなくなる。
このまま人気が衰えず、アニメの第2期が作られ、その最終回の直後に大型アップデートした新生『けものフレンズ2』がリリースされる……というのが、ベストなシナリオだろうか。
いい発表が聞けることを心待ちにしつつ、もう何周目になるか分からないリピート視聴に戻ろうと思う。
たーのしー!
【2017/2/13 11:21 追記】
そういえば『ケイオスドラゴン』って作品もありましたね。
【2017/2/13 10:24 追記】
『刀剣乱舞』のアニメ化はどうなのだ? というコメントをいただきました。とうらぶはDMMのPCブラウザゲームとしてスタートした作品で、DMMでの売上推移がよく分からないので今回の記事では記載しませんでした。
ですが、せっかくなのでアプリ版の売上ランキング推移を調べてみました。
※iOS版売上ランキング推移
※Android版売上ランキング推移
アニメ放映後の12月末~1月半ばにかけて高順位で推移している期間があります。この点は最終回前後1ヶ月間にユーザーの熱量が一番高まるという仮説を支持しているように見えます。
しかし、「アニメ放映期間中の平均順位が他の時期よりも明らかに高い」といった動きは見られません。この点は『SB69』と違います。アニメのようなゲーム外の施策よりも、イベントやアイテム追加のようなゲーム内の施策を見たほうが、12月末~1月半ばの高順位期間を上手く説明できそうです。
言うまでもなく、ゲーム外のプロモーションよりもゲーム内の施策のほうが売上に直接の影響を与えます。「売上ランキングの推移を説明するならゲーム内の施策を見るべきだ」という発想は、まったく正しいと思います。今回の記事では、「アニメ化を含むメディアミックスの影響」に注目するため、あえてゲーム内の施策に一切触れませんでした。
『刀剣乱舞』に関していえば、2016年8月後半にも順位が大きく伸びている時期があります。この時期にどんなイベントをやっていたのかが気になります。
★参考:ソシャゲアニメ一覧★
=====2012年アニメ化作品=====
■戦国コレクション
▼リリース日
2010年12月21日(Mobage版)
▼アニメ放映期間
2012年4月5日~9月27日(全26話)
■探検ドリランド
▼リリース日
2011年5月17日(旧ドリランド)
2011年7月31日(リニューアル版)
▼アニメ放映期間
第1作:2012年7月7日~2013年3月30日
第2作:2013年4月6日~2014年3月29日
=====2013年アニメ化作品=====
■ラブライブ! スクールガールズフェスティバル
▼リリース日
2013年4月15日(iOS)
2013年6月8日(Android)
▼アニメ放映期間
2013年1月6日~3月31日(第1期)
2014年4月6日~6月29日(第2期)
■絶対防衛レヴィアタン
▼リリース日
2013年4月3日(グリー版)
▼アニメ放映期間
2013年4月6日~7月6日(全13話)
■ファンタジスタドール ガールズロワイヤル
▼リリース日
2013年9月1日 (iOS版)
2013年10月18日 (Android版)
▼アニメ放映期間
2013年7月~9月(全12話)
=====2014年アニメ化作品=====
■ドラゴンコレクション
▼リリース日
2010年9月14日(グリー版)
▼アニメ放映期間
2014年4月7日~2015年3月30日(全51話)
■ガールフレンド(仮)
▼リリース日
2012年10月29日(ameba版)
▼アニメ放映期間
2014年10月~12月(全12話)
■神撃のバハムート
▼リリース日
2011年9月1日(Mobage版)
▼アニメ放映期間
第1期:2014年10月~12月(全12話)
第2期:2017年4月~
=====2015年アニメ化作品=====
■艦隊これくしょん -艦これ-
▼リリース日
2013年4月23日(ブラウザ版)
▼アニメ放映期間
2015年1月~3月
■Fate/Grand Order
▼リリース日
2015年7月30日(Android)
2015年8月12日(iOS)
▼アニメ放映期間
『Fate/stay night [UBW]』
2014年10月4日~12月27日(1stシーズン)
2015年4月5日~6月28日(2ndシーズン)
■アイドルマスターシンデレラガールズ
▼リリース日
2011年11月28日(Mobage版)
2015年9月(デレステ)
▼アニメ放映期間
2015年1月~4月(1stシーズン)
2015年7月~10月(2ndシーズン)
■SHOW BY ROCK!!
▼リリース日
2013年7月30日(iOS版)
2014年6月27日(Android版)
▼アニメ放送期間
2015年4月~6月(第1期)
2016年7月~9月(しょ〜と!!)
2016年10月~12月(第2期)
=====2016年アニメ化作品=====
■ディバインゲート
▼リリース日
2013年9月30日(Android版)
2013年10月10日(iOS版)
▼アニメ放映期間
2016年1月~3月(全12話)
■聖戦ケルベロス
▼リリース日
2011年4月18日(グリー版)
▼アニメ放映期間
2016年4月5日~6月28日(全13話)
■はがねオーケストラ
▼リリース日
2016年10月8日(Android)
2016年10月22日(iOS)
▼アニメ放映期間
2016年10月~12月(全12話)
=====2017年アニメ化作品=====
■スクールガールストライカーズ
▼リリース日
2014年4月10日(iOS)
2014年5月8日(Android)
▼アニメ放映期間
2017年1月~
■アイドル事変
▼リリース日
2016年10月21日~
▼アニメ放映期間
2017年1月~
■けものフレンズ
▼稼働期間
2015年3月16日~2016年12月14日(Android)
2015年3月19日~2016年12月14日(iOS)
▼アニメ放映期間
2017年1月~
=====その他=====
■パズドラ
▼リリース日
2012年2月20日(iOS版)
2012年9月18日(Android版)
2013年1月11日(Kindle Fire)
▼アニメ
2016年7月4日からアニメを放映しているが、これは『パズドラクロス』の販促のため。『クロス』には追加課金の要素はない。
■モンスターストライク
▼リリース日
2013年9月27日
▼アニメ
2015年10月10日~(YouTube版)
2016年12月10日~(劇場版)
※テレビアニメではないので、今回の比較対象としてはあまり適切ではないと判断した。
※この他、抜け、漏れがあればご指摘ください。
[1]正式サービス開始のお知らせ | ドラゴンクエスト モンスターパレード (モンパレ) | SQUARE ENIX
[2]『メルクストーリア -癒術士と鈴のしらべ-』Android版が配信開始。事前登録者数が6万人突破のラインストラテジーRPG [メルスト]
[3]サービス開始のお知らせ | ドラゴンクエスト どこでもモンスターパレード(どこでもモンパレ) | SQUARE ENIX
[4]ネクソン『けものフレンズ』がサービス開始1周年…映像化や完全無料化のプロジェクトが始動 | Social Game Info
[5]【ネクソン決算説明会①】TVアニメ『けものフレンズ』が人気だがアプリ版のサービス再開の可能性を否定、新作も予定なし | Social Game Info
※余談だけど、「アニメでファンの熱量を高めておいて」「最終回の前後1ヶ月にリリースする」という流れは、『ファンタジスタドール』も実現していた。ところが『ファンタジスタドール』は『スクフェス』『FGO』『デレステ』のようなスマッシュヒットにはならなかった。なぜだろう?
※この疑問に答えるには、たぶん2つの変数について考える必要があると思う。「ゲームとしての新しさ」と「ファン層の厚み」だ。
※『ファンタジスタドール』はガラケー向けカードゲームの流れを汲むゲームで、すでに『パズドラ』と『スクフェス』がヒットしていた2013年9月末には「古い」ゲームになっていた。これが第1の変数。
※たとえ古い形式のゲームでも、売れる場合がある。『F/GO』はリリースされた時期から考えると一世代くらい前のゲームという印象だった。しかし、現在でも売れ続けている。これは『Fate』のファン層が分厚く、また愛が強いため、少しくらい古いゲームでも「Fateだから」という理由で遊び続けてくれるのだろう。こういう「ファン層の厚み」を、たった1クールのアニメで作るのは不可能だ。