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デマこい!

「デマこいてんじゃねえ!」というブログの移転先です。管理人Rootportのらくがき帳。

PR) ネットで「正しく稼ぐ」方法/アドネットワークのしくみ

冗語
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「ネットで稼ぐ」という言葉には、いかがわしい印象があるようだ。たしかにネズミ講まがいの詐欺的なやり方で稼いでいる人もいるらしい。
しかしネットで稼ぐのは、遠い世界の話ではない。WEBサービスを生活の糧にする人は増え続けている。2013年の日本のインターネット広告費は総額7,203億円で、これは広告費全体の12%を占めていた。ネットでまっとうに稼ぐ方法もあるのだ。
ネットで正しく稼ぐ方法の1つは、アドネットワークを利用することだ。
今回は「アドネットワーク」という言葉を知らない人に向けて、ごく初歩的なことを解説したい。



       ◆



アドネットワークとは、広告を出稿する企業とWEB媒体とを多数集めて作った、「広告掲載のネットワーク」を言う。たとえば、リロードするたびに切り替わるバナー広告を見たことがあるはずだ。こういうバナー広告には、ほとんどの場合アドネットワークが利用されている。
じつを言えば、このブログもアドネットワークを利用している。



このブログでは、アドネットワーク業界の最大手「Google AdSense」を利用している。



アドネットワークの利点は、閲覧者の必要としている広告を表示できることだ。
私たちが普段どのようなWEBページを見ているかは、ブラウザのクッキーとして保存されている。またアドネットワークの配信サーバーには、閲覧者がどんな広告を見て、どの広告をクリックしたかが記録されている。こうした情報に基づいて、閲覧者がいちばん興味を示しそうな広告を配信できる。
このように消費者にあわせた広告を表示することを「行動ターゲティング広告」という。消費者にとっては必要な情報と巡り会う可能性が高くなるし、広告の掲載媒体にとっては広告をクリックしてもらいやすくなる──つまり成果報酬が増える。そして広告主にとっては広告効果の向上が期待できる。ようするに消費者、媒体、広告主の全員にメリットがあるのだ。



上図はアドネットワークの仕組みをかんたんにまとめたものだ。
まず広告主の企業や広告代理店が、掲載したい広告をアドネットワークに入稿する。このとき、どのような条件の閲覧者に合計何回の広告を表示するか決めておく。そしてブログやスマホアプリなどの広告媒体に誰かがアクセスしたとき、その人に合わせた広告がアドネットワークから配信される。
アドネットワークは成長を続けており、現在ではいくつものサービスがしのぎを削っている。あなたが広告主だとしたら、どのアドネットワークに広告を流すべきか迷うことだろう。それを助けてくれるツールのことをDSPという。Demand Side Platformの略で、上図では青いやじるしで示した部分を助けてくれる。
一方、あなたがブログやニュースサイトの管理人、あるいはアプリの開発者なら、どのアドネットワークから広告配信を受けるかで頭を悩ますはずだ。アドネットワークと一言でいっても、大小あわせて数十のサービスが存在する。その中から最も稼げるサービスを選ばなければならない。
これを助けてくれるのがSSPだ。Supply Side Platformの略で、上図では緑色のやじるしで示した部分を助けてくれる。複数のアドネットワークから、いちばん収益力の高い広告を自動で抽出・配信してくれるのだ。
「ネットで稼ぐ」ためには、SSPの選び方が重要だ。
広告収益が発生する条件にはいくつかの種類がある。たとえば単純な表示回数がそのまま収入になる場合もあるが、クリック回数や、クリックした先のページで一定の行動を取った数(※WEBサービスの会員登録数など)が収益発生の条件になる場合もある。いずれにせよ広告の単価は1つずつ違うし、時期によって価格変動も大きい。1つのアドネットワークの広告単価が、全体的に安いときもあれば高いときもあるのだ。
SSPを利用すれば、ある時点でいちばん稼げるアドネットワークを自動的に選んでくれる。サービスごとの価格変動に引きずられることなく収益を安定させられる。ときには特定のアドネットワークが一時的なブームになり、広告単価が跳ね上がる場合もあるだろう。SSPを使えばそういうブームにもすばやく対応できる。
また、広告が瞬時に配信されることも重要だ。
たとえば2chのまとめブログなどで、いつまでもバナー広告の読み込みが終わらない……なんて状況に出会ったことはないだろうか。これはアドネットワークのサーバーの処理が遅いのだ。あなたの情報にもとづいて適切な広告を選定して、WEBページに配信するという、一連の処理に時間がかかっている。
この処理があまりにも遅いと、閲覧者は広告が表示される前に画面をスクロールしてしまう。せっかく表示された広告も、消費者の目に入らなければ意味がない。効果を最大化するには、広告は瞬時に表示されなければならない。
広告配信の技術はアドテクノロジー(※アドテク)と呼ばれ、現在もっとも注目されている分野の1つだ。アドネットワークをきちんと機能させるには、1秒間に数万件のアクセスをさばく必要がある。そのため、極めて高い技術力が求められる。



アドネットワークを選ぶときは、どんなポイントに注意すればいいだろう。
このブログでは「Google AdSense」を利用しているが、一般的に大手のアドネットワークが選ばれやすい。理由はいくつかあるが、代表的なものは2つだ。まずカネ払いがいい。扱っている広告在庫が多いので、高単価な広告が表示されやすいのだ。ピラミッドはすそ野が広いほど頂上が高くなる。また技術力も信頼できる。アドネットワークの運用には高度な技術が必要だが、大手企業ならハイレベルな技術者が集まっているだろうと期待できる。
しかし収益の最大化を目指すなら、大手サービスだけに頼るのはもったいない。
媒体によってはGoogleのポリシーに抵触するため、AdSenseを使えない場合もあるだろう。複数のアドネットワークを利用したほうが稼ぎは増やせる。そして独自に複数のアドネットワークを繋ぐよりも、信頼できるSSPを導入したほうがラクチンだ。収益性を毎日比較して調整する作業や、各アドネットワークごとのやり取り (※入金確認など)から解放されるからだ。
まず大手サービスを導入する。そしてSSPで取りこぼしをなくす。そうすれば収益を最大化できる。



ネットで正しく稼ぐには、いいコンテンツを製作してアクセス数を増やすこと。これに勝る方法はない。
ブログにせよ、ニュースサイトにせよ──あるいはスマホ用のアプリでも、アクセス数はそのまま収益力につながる。適切なアドネットワークを選んでおけば、あとはアクセスが増えれば勝手に収益が増えていく。
言い換えれば、コンテンツを作る以外の部分にあまり労力を割くべきではないのだ。ネットで稼ぐときに重要なのは、ユーザーが離れにくい優良なコンテンツを提供することだ。広告のメンテナンスに手間取ったり、アクセス数を水増しする小手先のわざに気を取られて、コンテンツの製作がおろそかになっては元も子もない。



     ◆



今回の記事は、株式会社ジーニーに勤める友人との会話がもとになっている。
株式会社ジーニーはSSPを提供している企業の1つだ。


株式会社ジーニー


株式会社ジーニーの特長は大きく2つ。まず広告の入札業者が多いこと、次に技術力の高さだ。
前述の通り、SSP複数の業者から広告を選んでくれるサービスだ。当然、提携している業者が多いほど配信できる広告の種類も増えて、高単価なものを配信できる。
ジーニーが提携している入札事業者の数は国内でもトップレベル。豊富な広告在庫から、もっとも高単価な案件を選び出してくれる。1回の表示ごとに自動でオークションを行うRTB(Real Time Bidding)という仕組みになっているらしい。また海外のアドネットワークに強いのも特長だそうだ。
またWEB広告の世界では技術力が命だ。この点はジーニーも強く認識しており、技術者の採用に力を入れているという。大学の研究機関と共同開発した独自の収益最大化アルゴリズムを使っているそうだ。スマホアプリの埋め込み広告にも強いらしい。たとえばメッセージバードというアプリがあるが、ジーニーのSSPを導入したところ広告収益が2倍以上になったという。



繰り返しになるが、ネットで稼ぐにはSSPの選び方が重要だ。選択肢の1つとして、ジーニーを検討してみてはいかがだろうか。





※参考
「2013年 日本の広告費」は5兆9,762億円、前年比101.4%(pdf)電通News Release


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