デマこい!

「デマこいてんじゃねえ!」というブログの移転先です。管理人Rootportのらくがき帳。

感想

2013年に観たアニメ個人的まとめ

個人的には、アニメの技術の向上を実感した一年だった。 私はアニメを見るようになってから日が浅いが、それでも数年前に比べて映像が格段に美麗になっていると感じる。見るに耐えないほどの作画崩壊は滅多に起きなくなり、一昔前の劇場アニメと同じくらい緻…

お金で買っていいモノ、買ってはいけないモノ/『のんのんびより』第10話の感想

アメリカの小学校の話だ。 読書の習慣をつけさせる実験として、8歳の子供に本を1冊読むごとに2ドルを与えたという。 みなさんはこの実験をどう感じるだろう? 「読書の習慣が身につくなら、きっかけがカネでもいい」と考えるだろうか。それとも「読書は本来…

作業用BGMのアニメ&ゲームソングまとめ

私は何か作業をするときは、必ず音楽をかけている。そういった「作業用BGM」にはアニメやゲームに関わるものも多い。なかでもCD等を買い集めてヘビーローテーションで聴いている音楽について、作曲家ごとにまとめてみた。今回は自分のための備忘録的な記事だ…

サブカルチャーの閉塞感は電子書籍が吹き飛ばす!/KDP『美少女キケン』感想

KDPをご存じだろうか? KDPとは「Kindle・ダイレクト・パブリッシング」の略で、Amazonの提供している電子書籍の出版サービスだ。誰でもかんたんに、それこそブログを更新するような手軽さで電子書籍を販売できる。同人誌や自費出版の新しい形として、Kindle…

【ネタバレ】[新編]叛逆の物語の感想/魔法少女まどか☆マギカ

マミさん? …マミさん! ふわぁぁあああ待ってたよぉぉおお会いたかったよぉぉおおマミさーん! マミさん、マミさん、マミさん、マミさぁぁああん! マミさんマミさん…あぁ…マミさん…アラサーのマミさんも好きだけど今のマミさんも好きだぁぁああ!結婚して…

お前ら電子書籍リーダーを使ってみろ、色々と捗るぞ。/青空文庫のオススメ10選

(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); 先日、Kindle paperwhiteを購入した。 あまりの便利さに涙が出るほど感動した。 私はもともと「紙派」で、電子書籍に対して食わず嫌いを起こしていた。しかし分厚いハードカバーの本を気軽に持ち歩ける…

イケメンの競演にメロメロ!/映画『ガタカ』感想

(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); 映画『ガタカ』をついに見た! 恥ずかしながら未見だったのだけど、なんだこの映画ちょー面白い! ふはー!! 腐女子・腐男子の諸君! もしも『ガタカ』を見ていないなら絶対に見るべきだ! イケメンが…

汝はヒーローなりや?/『ガッチャマンクラウズ』の宿題

物語における「ヒーロー」は、時代や世相に応じて変化を続けてきた。『ガッチャマンクラウズ』に描かれたヒーロー像を、今回は2つの軸から考えてみたい。 1つは「ヒーローが戦うのは社会秩序を守るためか、それとも壊すためか」だ。前者であれば敵は犯罪者─…

『ガッチャマン・クラウズ』と現代

だから、彼らにはたとえで語るのである。それは彼らが、見ても見ず、聞いても聞かず、また悟らないからである。――『マタイの福音書』 「アニメ『ガッチャマンクラウズ』は目新しいガジェットを詰め込んだだけの駄作だ」という意見を目にした。SFは未来像を示…

「まだ死ねない」という感覚/マンガ『アイアムアヒーロー』感想

「絶対に読め」と言われていた。 「絶対に読んでやる」と思っていた。 ほかの用事に忙殺されて、なかなか手に取れなかった。想像以上の傑作だった。 『アイアムアヒーロー』は現代日本を象徴するようなマンガだと思う。たしかに読む人を選ぶ作品だし、第1巻…

『翠星のガルガンティア』と古くて新しい「自由」

アニメ『翠星のガルガンティア』のシナリオが面白いのは、「自由主義と家族」と「全体主義と組織」が対立する構造になっていることだ。自由と家族(含む家父長制)は、対立する概念として捉えられることも珍しくない。にもかかわらず、脚本家は自由と家族を…

150年前のラノベ作家・ディケンズ/『二都物語』感想

(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); 長く愛される物語には、理由がある。現生人類が誕生してから20万年、しかし文明が起こってからは数千年しか経っていない。100年前、200年前など、つい昨日のことにすぎない。こんなわずかな期間でヒトの…

最近読んだ3冊のスゴ本

本屋の「ビジネス」とか「経営」という棚には、自己啓発的な本が多い。そういう本はあまり好きじゃなくて、意図的に避けていた。けれど、食わず嫌いはよくないねという話。めちゃくちゃ有名な本を3冊、最近、集中的に読んだ。たくさんの人に読まれてる本に…

『ラブライブ!』第13話と花田十輝の「一筆書き」能力

本当に面白かった。全13話の構成が完璧すぎて、あとから何度も見直して研究したい。 とくに最終話は、花田先生の登場人物に対する理解力に舌を巻いた。スクールアイドル「μ’s」のメンバーは9人だが、これって、わりと多い。2クールのアニメなら、一人ずつ…

『たまこまーけっと』第3話と「たまこ型主人公」について

いまさらながら『たまこまーけっと』第3話について。 『たまこまーけっと』の第3話、すごくいいな。こういうお話は大好き。主人公の「たまこ」が他の誰かを成長させて、それを通じて「たまこ」自身も(ちょっぴり)成長する。たまこは、自己実現を最終目標…

2012年に観たアニメ個人的まとめ

昨年のような大当たりの年ではないが、佳作・名作のたくさんある年だった。劇場版では『ストライクウィッチーズ』や『まどか☆マギカ』があり、なによりも『ヱヴァQ』があった。昨年の『まどか』『タイバニ』や劇場版『けいおん!』のような超ド級の話題作は…

“絶対に”おもしろい野球漫画/『神様がくれた背番号』感想

(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); 「絶対に面白いお話」の条件は、ログラインが面白いことだ。 ログラインとは脚本用語のひとつで、お話の要点を1〜2行にまとめたモノのことを言う。ハリウッドの映画プロデューサーたちは多忙なため、…

時代に選ばれた物語の魔術師/遠藤浅蜊『魔法少女育成計画』感想

腰を抜かすほど面白かった。 睡眠時間を削ってまで「続きを読みたい!」と思ったのはひさしぶりだ。ラストの数ページでは「読み終わるのがもったいない」とまで感じた。濃密な読書体験を味わうことができた。かわいい表紙に騙されたらダメだよ? 魔法少女育…

レールを失ったロスジェネ世代、レールを作るゆとり世代

(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); ロスジェネ世代とは、就職氷河期(1993年〜2005年)に学校を卒業し、社会人になった世代のことを言う。つまり、1970年代半ば生まれの人たちだ。一方、ゆとり世代とは2002年度学習指導要領による教育を受…

スティーブン・キング『THE MIST』感想

(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); 「原作厨」という言葉がある。小説やマンガなどが原作の映像作品を観たときに、原作とのわずかな差異も許さない。そういう原作至上主義者のことを「原作厨」と呼ぶ。私も宮部みゆきの某作品の映像版を見…

あなたは「人から笑われない趣味」を持っていますか?/小説『アニソンの神様』感想

オタクに対する「偏見」って、いまだにあるのだろうか? 私にはよく分からないが、世間的には「ある」ということになっているらしい。ネットを眺めれば、いわゆるオタクをこじらせた人がたくさんいる。どうせ自分は社会の日陰者だよ……と、ヒネクレテしまった…

貧乏なやつほど(自分よりちょっとだけ下の)貧乏人を叩く/『子どもの貧困連鎖』感想

子供たちの健気さに何度も涙腺がゆるんだ。子供は親を選べない。どんな不運に見舞われても、それ以上“下”へと落ちることを拒み、這い上がろうとする――それは強さだ。高潔さだ。恵まれた環境で安穏と育った人には、かんたんには身につかないものだ。 ルポ 子…

読者と作者のマッチング/ラノベ作家休憩所『中性小説。』感想

先週末のコミックマーケット82で入手した『中性小説。』という同人誌が面白い。 中堅ライトノベル作家たちによる短編小説集だ。いつもなら書かせてもらえないようなお話を、編集者の目の届かない同人誌で思いっきり自由に書く。それがこのアンソロジーのテー…

いま武蔵野美術大学の美術館が熱い!/環境ポスター展示にみる世界の自然観

先日、今敏監督の回顧展を見るために武蔵野美術大学の美術館へ行ってきた。監督の原点を知ることができたし、会場限定のグッズも手に入れることができて、とても満足度の高い展覧会だった。こちらについての解説・感想は、私よりも適任の方がどなたか書いて…

経済発展と環境保護は両立できるのか?/葛西臨海水族園の感想

私たちが歴史から学ぶべき教訓は、「ヒトはがまんができない」ということだ。 一度おいしいものを食べてしまったら、もう不味いものは食べられない。暖かなベッドを覚えたら、もう洞窟では眠れない。私たちは欲求に忠実で、生活水準を下げられない生き物だ。…

映画『おおかみこどもの雨と雪』の母性信仰/子育ては1人では出来ません

(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); ※この記事は、書かれた当時のブログ記事の流行にのっとり、意図的に「毒舌」な書き方をしています。苦手な方はお読みいただかないことをおすすめします。 おおかみこどもの雨と雪 (角川文庫)作者: 細田…

10万年の人類史に「取引」の真髄を学ぶ/マット・リドレー『繁栄』感想

チンパンジーはヒトと同じように、仲間と食べ物を分けあうことができるし、協力しあうこともできるらしい。「君のシラミを取ってあげるから、ぼくのシラミも取ってくれないか?」……――しかし、「交換」はできない。ヒトなら当たり前にできる「ぼくのこれをあ…

ぼくらはヒーローになりたいわけじゃない/『花埋み』感想

自分に子供ができたらどんな名前をつけるか……よく妄想する。 (もしも娘ができたら「子」のつく名前がいいよなー。あ、でも、ありきたりなのはやっぱりダメ。かといって薫子とか桜子みたいな四文字系は私の娘にしては雅やかすぎるかも。たとえば姉妹で一つの…

女ひとりのジハード/映画『鉄の女 マーガレット・サッチャー』感想

"――I cannot die washing up a teacup" 映画『鉄の女 マーガレット・サッチャー』が面白かった。 みどころは何よりもメリル・ストリープのそっくりさんぶり! 年末モノマネ紅白なんか目じゃないぐらい、みごとに化けていた。リアルタイムで彼女の映像を見た…

Facebookは共感装置の夢を見るか?/いま読みかえすフィリップ.K.ディック

アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229))作者: フィリップ・K・ディック,カバーデザイン:土井宏明(ポジトロン),浅倉久志出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1977/03/01メディア: 文庫購入: 70人 クリック: 769回この商品を含むブログ (422…